どれを選べばいいの?高齢者見守りサービスの種類6選!
・親と離れて暮らしているけど、何かあったらのことを考えると不安
・高齢の親と同居しているけど、昼の時間帯は1人になるから心配
・なるべく親と一緒にいたいけど、仕事上なかなか面倒を見る余裕がない
・急病や持病の悪化が心配
など、高齢のご家族がおられると、上記のようなお悩みも出てくるでしょう。
もしもの事を考えると心配です。
ですが、近年では高齢者向けの見守りサービスが充実しつつあります。
見守りサービスを利用すれば、最低限の不安は取り除けます。
ただ、具体的に「どういったサービスがあるのか?」ですよね。
そこで今回は、6種類の見守りサービスをまとめました。
◾️10秒でわかるこの記事の内容◾️
- 1.見守りサービスの種類
- ①訪問型見守り
- ②配食型見守り
- ③カメラ型見守り
- ④センサー型見守り
- ⑤会話(電話)型見守り
- ⑥緊急(異常)時通報型見守り
- 2.どう見守る?見守りサービスの選び方
- 3.【まとめ】
①訪問型見守り
訪問型見守りは、高齢者の自宅に訪問して健康状態の確認を行うサービスです。
毎月決まった時に、専任のスタッフが高齢者の自宅を伺い、生活状況や相談を聞き取ります。
そして、聞いた内容を記録し、まとめた内容を郵送やメールでご家族の方に伝えるというやり方です。
メリット
専任のスタッフが直接伺って状況を確認してくれるため、心身の健康状態を明確に確認できます。
また、高齢者の方はスタッフと対面でコミュニケーションを取るので、孤独感を軽減できるのもポイントです。
業者によっては脳トレーニングや体操も行ってくれるので、認知症対策や運動不足の解消にも繋がります。
デメリット
訪問型見守りサービスは、基本1ヶ月に1回の形で訪問となります。
毎日のように状況を確認できるわけではないので、緊急時には適していないかもしれません。
料金の相場は?
日本郵便の料金を参考に説明しますと、毎月1回の訪問で2,500円程度が相場となります。
訪問回数が増えたりオプションを追加したりすると、多少料金が変動することもあります。
②配食型見守り
配食型見守りは、毎日決まった時間に、食事の配達とセットで高齢者の健康・安否の確認を行うサービスです。
主に食事の宅配を展開している企業がサービス提供を行っております。
メリット
訪問型と違い、食事提供もあるのが大きな魅力と言えるでしょう。
また、提供される食事は高齢者の健康を考慮したメニューなので、栄養面においても安心できます。
「偏った食生活を送っていないか?」、「毎日同じようなものを食べていないか?」など、余計な心配をする必要はありません。
デメリット
後述する相場にも記載してありますが、1回の配食につき400円~600円程度の料金が発生します。
月に換算すると1万円以上掛かってしまうため、高く感じてしまうでしょう。
また、食事がその人の好みではなかった場合など、トラブルに発展する恐れもあります。
料金の相場は?
1食につき、400円~600円が相場となります。
これを毎日続ける場合、10,000円~20,000円は掛かると思っておいたほうがよいでしょう。
③カメラ型見守り
カメラ型見守りは、家にカメラを設置し、スマホやタブレットを通じて見守り対象者の様子を確認できるサービスです。
メリット
カメラ型は24時間体制で監視できるので、頻繁に見守り対象者の様子を確認できます。
また、性能によっては、カメラを通じて会話をすることも可能です。
そのため、何かあったときでも、すぐに状況把握できるのが便利なところでしょう。
デメリット
カメラで常に監視される立場になるので、見られることに抵抗のある人は、ストレスを感じてしまうかもしれません。
そのため、ご両親とよく相談し合って決める必要があります。
また、性能が良いアイテムほど、値段が高くなるのもネックでしょう。
料金の相場は?
どういうタイプを利用するかで料金も変動してきます。
Amazonや楽天市場などのネットショッピングで買えるアイテムもあれば、業者と契約して毎月払っていくサブスク型のアイテムもあります。
買うだけのタイプは大体5,000円~20,000円、業者と契約するタイプは月額約3,000円といったところですね。
また、業者との契約やカメラの設置で初期費用が発生するケースもあります。
④センサー型見守り
センサー型見守りは、家にセンサーを設置し、見守り対象者の様子を見守るサービスです。
何か異常があった場合など、ご家族の携帯やPCに通知がいく設定となっています。
また、センサー型の見守りには様々な仕様があります。
弊社「みるモニ」を例に説明させていただくと、人感センサーでの人の動きを検知する意外に、熱中症危険警報、テレビのオンオフ確認、テレビメッセージ機能などがあり、その内容は業者ごとに異なります。
メリット
細かい性能は業者ごとに異なりますが、何かあったと判断された際には、すぐ通知されます。
そのため、非常時においても比較的対応しやすいのがメリットです。
また、カメラとは違って直接監視されるわけではないので、当事者がストレスを感じることもありません。
デメリット
カメラのように直接監視できるわけではないので、通知がきても「具体的に何があったのか?」を少しイメージしづらいかもしれません。
料金の相場は?
こちらも業者やタイプによって異なるので一概には言えませんが、大体月額3,000円が相場です。
業者により、初期費用や設置費用などがかかる場合があります。
比較的安価で利用できるので、金銭的に優しいでしょう。
弊社のセンサー型見守り「みるモニ」も、月額2,600円(税別)(初期費用、設置工事なし)でご利用いただけます。
※「みるモニ」について詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。
⑤会話(電話)型見守り
会話(電話)型見守りは、決まった時間に電話をして健康状態を確認するサービスです。
専属の担当者が直接連絡するタイプもあれば、自動音声で確認を行うタイプもあります。
また、連絡頻度は毎日行うものから週に1回行うものと、こちらも業者ごとにパターンは異なります。
メリット
会話型は、毎日1回~週に1回のペースで確認を行ってくれるので、頻度に健康状態を把握できます。
後は月額料金が安いことが多いです。
後ほど解説いたしますが、会話型見守りの相場は月額1,000円程度です。
ここまで紹介したサービスの中では、一番リーズナブルではないでしょうか。
デメリット
確認頻度が多いがために、高齢者からすれば鬱陶しく感じてしまう場合があります。
また、常時確認できるわけではないので、非常時とは相性が悪いでしょう。
料金の相場は?
日本郵便の料金を参考にしますと、月額1,000円~1,200円が相場です。
200円の差があるのは、固定電話か携帯電話かという点です。
日本郵便の場合、固定電話のほうが若干安く済みます。
⑥緊急(異常)時通報型見守り
緊急(異常)時通報型見守りは、体調が悪くなったときなどにボタンを押すことで、スタッフが駆けつけてくれたり相談に応じてくれたりするサービスです。
ボタンは単独のタイプもあれば、カメラ型やセンサー型といった機器に付属されているタイプもあります。
弊社が提供するセンサー「みるモニ」にも緊急ボタンが付いています。
メリット
通報型見守りのメリットは、ボタンを押すだけで良いという点です。
例えば、話すことができないほど苦しい状態だと、電話で救急車を呼ぶのもままなりません。
しかし、こちらのサービスはボタン1つ押すだけで駆けつけてくれるので、電話が使えない状況でも安心できます。
また、中にはペンダントでぶら下げるタイプもございますので、急な出来事でもすぐに押すことができます。
緊急時とは相性抜群のサービスです。
デメリット
あくまでも緊急時に特化したサービスなので、頻度に状態を確認できるわけではありません。
定期的に健康状態を確認したいという人には、向いていないかもしれません。
料金の相場は?
通報型見守りの相場は、月額2,000円~3,000円です。
料金自体はそんなに高くはありませんが、活用する機会がないと無駄に感じてしまうかもしれません。
また、機器を設置する場合は、別途初期費用が発生し、駆けつけの場合は一度の駆けつけにたいして〇〇円という場合もあります。
どう見守る?見守りサービスの選び方
・本人の希望を尊重する
・見守りの度合いで選ぶ
「どの程度の見守りが必要か」については、ご本人の身体状況やご意向によって異なります。
・費用で選ぶ
安否確認サービスはタイプによってかかる費用も変わってきます。月額費用のほか、機材の購入費や初期設定費が万単位でかかるサービスもあるので、予算と照らし合わせて選びましょう。
・使い勝手で選ぶ
どんなに便利で適切な見守りができるサービスでも、ご本人が使いこなせなければ意味がありません。サービスによっては、「緊急時のボタンはここ、通話したいときはここを押す」など、機器の仕組みを理解しておく必要があります。「ご本人が簡単に操作できるか」「見やすいか」など使い勝手についてもあらかじめ確認しておきましょう。
まとめ
今回は、高齢者の見守りサービス6種類をまとめました。
普段親の面倒を見られない方でも、サービスに頼ることで、その都度親の様子を確認できます。
ですので、心配性な方でも安心して生活を送れるでしょう。
しかし、いずれのサービスもメリット・デメリットがあるため、どれが一番なのかは一概には言えません。
親の現状やライフスタイルを見直した上で、ベストなサービスを選んでいただけたらと思います。
また、どうしても決められない場合は、地域包括支援センターなどに相談してみるのも手です。